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前回点火コイル&発電コイルのテスト完了したので
後は、気になるシリンダー内部の
カーボン落としに着手
↓
と、言うことで車体より分離
↓
後に、ショックを受ける光景を目にすることに
なるのだが
↓
この時点では、そんなことは、梅雨知らず・・・ |
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オイル管理が良くなかったのか??
↓
内部は煤けて真っ黒
↓
後に、自分も真っ黒になることに・・・
↓
やはり
この時点では、そんなことも、梅雨知らず・・・くどい?? |

取り外した、プッシュロッド |
分解作業自体は特に
面倒な事はなく
順調!! |
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見えてきた、ピストン
↓
やはり、想像通り
真っ黒
↓
カーボン一杯!! |
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この量は走行距離を語る?? |
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ヘッド側ですが
カーボン堆積が、厚い!!
↓
他のカーボンは、エンジン始動の際
焼け落ちて排出されたようで・・・・ |
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シリンダーを抜きます
↓
状態としては、普通か??
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ピストン&シリンダーの状態はマアマア??
↓
ピストン&シリンダー共に
うっすらと、縦傷は有りますけど・・・
・・・・
ヒラノポップの時と違って
ピストンピン&リングは
しっかり付いてます!! (^_^)v
↓
各リングには、カーボンびっしり!!
ピストンサイドに
ガスが吹き抜けてる箇所もあるようですね |
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こちらも、ヒラノポップの時と違い
シリンダーにクラックは無いようです
↓
良かった・よかった♪♪ |
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ヘッドに堆積したカーボンの除去
↓
しかし、中々頑固で落ちません!!
↓
仕方なく、塗料剥離材を振りかけて・・放置 |
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ピストンも、塗料剥離材を振りかけ
3分待つ?? |
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その間に、クランクケース内部を
覗いて見ると・・・・
↓
真っ黒!! |
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此処まで、分解したので
せっかくだから、クランクも分解しちゃいます!!
↓
動作に不具合無きゃ
普通考えないが、何故か、虫の知らせで
分解を決意!!
↓
コレが、後に、良いのか?、悪いのか?
ショッキングな光景に遭遇 |
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・・と、言うことで後輪駆動用の
シャフトユニットを分離
↓
しかし、いずれも凄い汚れ!! |
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エンジン側のポンプユニット
↓
現代と変わらぬ、トロコロイドポンプです
↓
50年も前とは言え、ハイテクですね!! |
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マニュアルなんぞ有りませんが
構造は至って簡単
↓
お馬鹿な私でも、何とか理解出来るみたい(*^m^*) |
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このエンジンですが、内部には
クランクシャフトも含めて一切
ベアリングは使われて居ないようです
コレには以外でした!!
↓
全てメタル軸受けのようです
当時としては、かなり進んだエンジンか??
↓
しかしながら
オイル管理次第で寿命が変わりますねぇー
↓
クランクケース内部が真っ黒なので
果たして、コレは大丈夫なのか??
↓
因みに、エンジン底部に円筒状の
金網ストレーナーが付いていまして
機能はしている様子 |
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どんどん、バラシまくりで
ヘッドバルブも分解
↓
2サイクル並みに簡単です |

左のトレーに円筒状の金網ストレーナー
が有りますので
一応オイル管理には気を使ってる様子 |
ようやく、全てばらけました
↓
後は、細かい部品の洗浄作業
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続いて、プッシュロッドを駆動している
カムシャフトです
↓
カム山の状態ですが、若干焼けが見られますが
他は変な傷・偏磨耗などは見当たらないようです
↓
新品部品なんて
当然無いので、このまま使います
・・・・・・
・・・・
このカムシャフトは、トロコロイドポンプ&点火ポイントの
カムシャフトも同時に兼ねています |
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こちらは、クランクシャフトのタイミングギヤとの
合わせポンチマークですね
↓
再度組むときに間違えないように!!
・・・・
因みに、このギヤ
材質がベークライトのようですがギヤの
欠けなど無く、程度は良好
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ちょっと見難いですが、半周にクラックが・・・悲!! |
・・・で、反対側を、見てみましたら
ショッキングな光景が・・・・
↓
クラックがぁぁぁぁぁぁぁー!!
↓
トロコロイドポンプを駆動しているシャフト側の凹部分
いわゆる溝キー??の
片側半周にクラックが入ってます
↓
今の所、折れては居ないようですが
もしも
折れたら、ポンプを駆動しなくなってしまいます!!
↓
走行中に折れた場合、その影響は
クランク・ピストン・カム他全てに
影響が出てしまいます
↓
只今は問題無いですが
今後どうしましょう??
・・・・
このままって・・訳には・・・
これを使うには溶接補修か??
↓
しかしクラックの場所が悪い!!
・・・
今の自分には、そこまでのスキル無し!!
難題!!
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クラックという、嫌なものを見てしまった故
ショックは隠せません・・・あぁぁぁー鬱
↓
嫌な事を忘れるべく
汚れたクランクケースを洗浄します
綺麗さっぱり洗い流しちゃいます?? |
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クランクケース内部はこんな具合
↓
真っ黒!!
↓
パーツクリーナーでは、無駄が多くて
ちっとも汚れが取れず!!
・・・
こういう物は
灯油が良いのだが、普段使わないので
ガレージには、用意無し
↓
しかも灯油は、匂いが残るし・・・・
↓
仕方なく
洗車場にクランクケースを持ち込み
車じゃなくクランクケースを
高圧洗浄!!
これって本来転倒??
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しかし、洗車した本人はこの有様!!
↓
粗方予想していたのだが
予想以上の飛散で悲惨な目に!!
頭から全身この有様!!
↓
あぁー・・・ついてない
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クランクケースは・・・と言うと
悲惨な成果か?
粗方の汚れは落ちましたけど・・・・
↓
今後こう言う方法では、ケースは洗わないと
決めた私でした!! |
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さて、ヘッドドームの頑固なカーボンは??
と、言うと、しつこくも頑固で
仕方なく、バルブを外して
地道にワイヤーブラシでシコシコと・・・・
&
時にはカッターナイフでカットカットと・・・・疲!!
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その上で、バルブコンパウンドで
バルブシート面の当たり取り
↓
ガソリンによる気密テスト後
セット
・・・・
バルブガイドには気になるガタが無かったので
今回はこのまま組み込み
↓
頑固なカーボンも何とかご覧の通り綺麗に!!
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一方のシリンダーは
旧塗料剥離後
耐熱塗料によるお化粧
↓
厚化粧?? |
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ヘッドの汚れも、頑固だったが
何とか、見れる状態まで
これまた、地道に磨きまくり
↓
この時期にやるもんじゃないよね
大汗かいたぜ!! |
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さらにさらに、その一方外したままだった
後輪駆動用のシャフトユニットの分解に行きます |
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マニュアルが無いので
分解手順に手間取ります!!
↓
知恵の輪の如きな仕組みで大変!! |
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分解して、ぎゃー(◎-◎;)
↓
ヘドロ状態です
↓
こちらは、エンジン側と違って
軸受けは全てベアリングです
↓
ベアリングの状態ですが、見ての通り??
ガタガタピシピシ・・です??
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何故にこれほど汚れるのか??
↓
ヘドロなのは、多分にベアリングのグリースと思われます
↓
さらに、クランクケース上部に開いた穴から
エンジンオイルの飛沫で潤滑しているようですが
明らかに、潤滑不足の様子
↓
コレは要対策の必要有りですねぇー
どうすっか??
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何とか知恵の輪(シャフトユニット)
を分解
↓
この時代のバイクはみんなそうなのか判りませんが
ベアリングの分解・圧入組み立てが
非常に面倒!!
↓
1本のシャフトなのに、ベアリングを
、二回も通さなきゃならないとは・・・
結局、1本のシャフトに3回ベアリングを通して
やっと、2個セットの有様!!・・・疲(^_^メ)
何でこんな面倒なの??
↓
後々公開予定の、ホイールハブのベアリングも
この方法なんで、作業性悪すぎ!!(^_^メ)
工具がプァだから?? |
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シャフトユニットに付くスピードメーター駆動ユニットも
分解&グリース充填 |
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お掃除して、綺麗になりました
↓
新品の輝きです
↓
ウットリ(^з^)-☆ |
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後輪駆動ユニットのベアリングは
考えた末、シールド型のベアリングを採用
↓
ギヤ同士(1箇所)の潤滑は
エンジンからのオイル飛沫で対応
・・・・・
・・・
この時点では、この方法で組んだのだが
後に、大きく変更しました
↓
既に出来上がっていますが
写真は次回辺りに公開予定
・・・
ベアリングは開放型に変更の上
後輪駆動ユニットの潤滑は2サイクルで使われる
ギヤオイルにての潤滑方式に変更しました
↓
当然
クランクケース背面の潤滑穴はベース板で塞いで有ります
自己責任の範囲でね・・・ |
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このエンジン、分解組み立てに要する時間は
慣れれば30分で、出来る単純な物ですが・・・・
↓
それより、旧ガスケットを剥がしたり
新規のパッキンを作ったり・・の方が
数倍手間食います!!
↓
・・・
ガスケット(パッキン)セットなる物が
新品で有れば、何もこんな苦労はしないのだが・・・
有る訳無いので、ひたすら手作りです・・・疲
・
今回作れないのは、ヘッドベースパッキン位か??
変な形で、銅板では作るの面倒!!
↓
分解する度に、作らなきゃならないので
ちょっと面倒
(分解の際破れなきゃ、そのまま使いますが)
・・・・・
後々
カムシャフトのクラック対策の件を含めて
6回も分解(再組立は3回)することになるとはこの時点では
思いもしなかったに違い有りません!! |
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現時点では、カムシャフトのクラックの件は
何も解決していません!!
↓
予備エンジンが有れば別ですが
悩んだ末、一度組む事にします |
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組むのは、分解の際の逆手順で・・・
↓
カムシャフトには、ずれ止めの鉄板が有り
コレの固定ビス2本には
中強度のねじロックを塗布してインパクトにて固定します
↓
これをやりませんと、走行中にねじが緩みます |
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タイミングマークが合ってる事を確認!!
↓
もしも、これを間違ったら
ピストンとバルブがキスしちゃいます
・
女性となら良いが、エンジンでは具合悪い(^_^;)
↓
4サイクルエンジンの基本ですね
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クランク固定ボルトには、一応カジリ防止のため
銅粉入りのグリースを塗って組み込みます |
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トロコロイドポンプ固定ビスは
シール機能を持たせるため
シールテープを巻いて締め込み!! |
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ようやく、エンジンらしくなった・・かな?? |
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ピストンをセット
↓
ピストンヘッドにSTANDAREDと刻印があるのだが
このボビーC83には、後方向けて付いていました
↓
後に公開予定の
別エンジンを開けたときには、前向きに付いてました
↓
結局どちらが正しいのか、判らず
ピストンピンのオフセット寸法を確認しても
前後同じ!!
↓
ハテ??・・・どちらが正しい?? |
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ベースパッキンには、いつものガスケットフィットを
シュッと、ひと吹き |
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3本のリングの合い口を120゜ずつずらして
シリンダーをセット
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ヘッドベースは無理に、再使用
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此処にも、ガスケットフィットを
シュッと、ひと吹き |
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ヘッドを組んで、完成目前
↓
オイルシールですが、このクランクケースの場合
3箇所有ります
↓
クランクシャフト部分は
厚みが若干細くなりますが
いずれも規格品に有りますので
これを使います
↓
クランクシャフト両端⇒TC22388
ポイント駆動シャフト⇒SC14246(純正と同じ) |
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ドレンコックにも、Oリングとシールテープで
完璧に??シール |
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ようやく出来上がり!! |
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後は、コイルをセットして
いざ、エンジン始動!!
↓
その前に、エンジンオイルは忘れずに!! |

動画です
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カムシャフトのクラックが有るのだが
只今の所、絶好調??
↓
今後の耐久性に不安が有るけど(^_^;) |